包茎手術の失敗で最も多いのは費用に関することですが、見た目や切りすぎなどの仕上り面での失敗も代表的です。国民生活センターにも被害相談が寄せられています。包茎手術を考えてる人は、絶対に知っておかないと意図しないトラブルが起こるかもしれません。
そんな包茎手術による失敗例と、「治療すべき状態を放置」など包茎自体の失敗・体験談についてもまとめました。
ツートンカラーになって失敗!
真性包茎やカントン包茎で保険適用で包茎手術を行う場合や、5万円など極端に費用が安い場合などは環状切開方法という基本的な術式になり、ツートンカラーのような不自然な仕上りになる可能性が高いです。仕上りの確認は医師の説明・カウンセリングであると思いますが、写真など見せられず話のみだった場合、意図していなかった!失敗だ!となる可能性は十分起こりえます。
それが嫌であれば、費用は高くなりますが、自由診療(保険が効かない)のメンズクリニックなどで亀頭直下法などの美容外科手術にするとキレイな仕上りになります。
それ以前に、相談・カウンセリング時に、事前に仕上りは絶対確認するようにしましょう。
性感帯が損なわれて失敗!
術式によっては上図の性感帯を切除することになります。また経験不足やアルバイト医師によって性感帯を傷つけられるトラブルも起きています。性感帯を切除したり傷つけると、不感や遅漏の原因になります。
性感帯を残す最先端の術式を選ぶこと、包茎専門のクリニックやHPなどで経験・実績のある医師が執刀してくれる所を選ぶことが重要です。更にカウンセリング時にも確認しておきましょう。
傷跡が残って失敗!
仮性、真性、カントン、いずれの状態であれ包茎手術は基本メスを入れることになります。ツートンカラーのような事前に想定される不自然な仕上がり(傷跡)ではなく、経験不足やアルバイト医師によって意図しない部分の傷がつけられたり、傷の度合によって目立つ深いものになったり、多量の出血など取返しのつかないトラブルになる可能性も起こりえます。
少しでも安全にキレイに仕上がるには、術式だけではなく、メスを入れる部分や深さなど医師の技量に左右されるので、クリニック選びは重要です。
切り過ぎ・切り不足による失敗!
包皮の切り過ぎは痛みを伴ったり、勃起時に違和感が起こる可能性があります。切りすぎについては、トラブルの相談が増えている注意すべき事項なので、下記で詳しく説明します。
逆に切る部分が少ないと皮が元に戻り亀頭が隠れてしまい、修正手術や取り返しのつかないトラブルとなる場合があります。
これも経験不足やアルバイト医師によって起こりえるトラブルなので、事前に経験・実績のある医師が執刀するか、デザイン性のある術式かなど、カウンセリング時に確認しましょう。
特に包茎手術の切りすぎによる失敗・トラブルは近年相談が増えている注意すべきことです。下記で詳しくまとめています。
包茎手術で切りすぎで失敗!?回避方法
切りすぎの事態が起こる理由は、いくつかあります。可能性が高いと言われているのは、手術方法によるものです。
先にも説明しましたが、保健適用での手術や、5万円前後の安い包茎手術の場合などは、たいてい環状切開法が基本となっています。これは
包皮の中辺りを切り、亀頭の1-2cmで縫う
スタンダードな方法です。ただツートンカラーになり見た目が変になったり、傷跡が目立ちやすい可能性が高く、切除や縫合位置をミスして切りすぎや切り不足の原因にもなります。そして近年では、経験や技術が低いアルバイト医師を雇って執刀させることが多くなった為、そうした失敗による相談も増えてきているのです。そのため、執刀する医師の技術が関連してきます。
包皮を切りすぎると、包皮が足りないことで勃起した際に
突っ張るような痛みや常に違和感がある
といった状態になるのが特徴です。またそれが引き金となり、
- ED(勃起不全)になる
- 傷口が開いてしまう
などの事態が起こる可能性があります。更に傷口が開き炎症など深刻な事態に発展する可能性もあるので、絶対に避けたい事態です。
【切りすぎを回避する方法1】背面切開
背面切開術は包皮を切除せず、縦に切って横に縫うだけ
なので通常の切りすぎによるリスクはありません。ただし、この方法は幼児など子どもに対して行われることが多く、大人に対して行うことは稀ですが、探せば成人に対し行っている病院・クリニックもあります。また、
亀頭の両側面に余剰包皮が生じてしまうことより、術後の見栄えがよくない
というデメリットがあります。
【切りすぎを回避する方法2】亀頭直下など美容外科手術
自由診療の多くの美容、形成、メンズ系クリニックで行われているのが「亀頭直下埋没法」(呼び名は様々)をベースとした術式です。この方法は
亀頭の真下ギリギリで切除し、傷跡を隠すようにして皮を縫合
するので、ツートンカラーになりにくく、傷跡も目立ちにくいです。患者の状態に合わせて、仕上り後を想定した綿密な計測や作図を行うので、切りすぎのリスクを抑えられます。ただ、費用は10万円以上するところが殆どです。
どの術式にせよ、包茎手術の切りすぎを回避する1番の方法は熟練した医師に執刀してもらうことです。
切りすぎたら元に戻す手術もある
切りすぎや切り不足、ツートンカラーなど見た目が悪い場合、修正する手術を行っているクリニックも多いです。他の病院で治療した場合でも修正可能です。
切りすぎた場合は、病院・クリニックにもよりますが、
1~2㎝の包皮の延長
が可能で、本来切るべき状態に修正する手術です。やはり、熟練の技術が必要となるので、クリニック選びは慎重に。
切らない包茎手術もある
そもそもですが、「切らない包茎手術」もあります。代表的なのは「根元部固定法」です。
亀頭を露出させた後に包皮を接着剤で固定
する方法で、剝ぎ癖をつけます。接着剤で固定する為、メスを入れず切らないので、切りすぎによるリスクや傷跡、術後の痛みなど体への負担が少ないです。ただし、接着剤の効果が低下していき、元に戻る可能性は非常に高く、違和感もあるようです。治療費用はメスを入れるよりは安く済みます。
もう1つ切らない術式で、「ナチュラルピーリング法」があります。これは
亀頭を露出させた後に、包皮を数ヶ所縫合して固定
する方法です。同様に切りすぎや傷跡のリスクはなく、糸も自然に消えるので抜糸の必要もありません。ただ、やはり剝ぎ癖をつけ固定しているだけなので元に戻る可能性は高いです。
どちらの術式も亀頭を露出することができる「仮性包茎」でないとできません。真性やカントンの状態は他の治療方法を考えましょう。
包茎の失敗談のまとめ
包茎による失敗談をまとめました。深刻な体験も多いです。デメリットが多数あることを知っておかなければならないですね。
ゴルフコンペ後のお風呂で、包茎を見られるのが嫌で、自分だけ前をタオルで隠してました。40代でこんな形で恥ずかしい思いをするとは…。
大学のサークルの合宿のお風呂で、完全に被っていた包茎状態を見られ、その後それをネタにされ、好きだった子にもバレて、恥ずかしい&悔しい思いをしました。
童貞卒業の彼女と初エッチの時、それまでちんこを普通に洗ってるつもりだったが、カスがたまっていたらしく、臭い!舐めるの嫌!と言われた。仮性包茎にそんなことが起こるとは知らなかった。
仮性包茎でこれまで困ることはありませんでしたが、介護が必要で自身ではお風呂に普通に入れない状況となり、この年(80代)になって家族やデイサービスの方に見られ、みすぼらしいペニスで恥ずかしい気持ちになるとは思いませんでした。
20代の頃、バイク事故で入院。家族や看護師さんに体を拭いてもらったり色々してもらいましたが、剥けてない状態を見られたのは本当に恥ずかしい苦い思い出。退院後に包茎も治療しましたね。
痩せている若い頃は単なる仮性包茎で、特に支障はなかったのですが、30代から太り始め、ペニスがお腹に埋もれる程に。すると被ってることが増え、サイズも一回り小さくなった気も。病院で「肥満型埋没陰茎」と言われ、見た目の悪さや不快感から包茎手術と埋もれた部分を引き出す長茎手術を受け改善させました。
ある時、彼女からアソコが痛いと言われ、自身も同じく挿入時に違和感を感じていました。最初はアソコの相性が合わないのかな、くらいに思っていました。その後、何度かセックスすると、ある時、ペニスが化膿しており、クラミジアにかかりました。彼女も同様なようで、原因は自分の包茎のせいで菌が繁殖しやすく、感染症にもなりやすい状態だったことが判明。アソコの中で、皮が被ったり剥いだりする摩擦によって、傷ついてしまったんだと思います。包茎が原因で性病になり、相手も傷つけてしまうとは申し訳ない気持ちでいっぱいです。
極度の早漏で、包茎の治療によっても改善できると知り治療しました。完全に剥けたことで、パンツの中での刺激や摩擦に慣れて性機能が強くなったのか、確かに早漏の状態がマシになりました!包茎もコンプレックスだったので、両方改善できてよかったです!
仮性包茎で、チンコが小さいせいもあるのか、たまに毛を巻き込んでひっついたりして痛い時がありましたが、包茎治療とついでに増大治療も受けた後は全くそれがなくなりましたね。
包茎を治療をした前と後では、挿入しやすくなったのと彼女の反応が全く違う。以前より、気持ち良くなったとのこと。
過去に女性から臭い、痛い、ペニスの見た目を笑われたりなど指摘されたのがトラウマで、SEXに対し自信がもてなくなったのか、中折れや勃起しにくくなった。包茎によるED!?
自分が真性包茎、彼女が処女。初セックスは二人して痛い思いをしただけで終了した苦い思い出。剥けていればまた違った思い出になったのかなと。
コンドームが外れやすかったり、破けたりした経験があるんですが、どうやら包茎のせいのようです。治療後に同じメーカーの使ったけど全く問題なかったから。
風俗で包茎が嫌がられる理由を聞いたら、過去に生フェラでクラミジアをうつされたことがあると。仮性だけど俺も嫌がられてたのかな。匂いや目に見えることものがなくても注意やな。
自分では気づかなかったが、包茎だと他人から小さく見えるらしい。確かに銭湯でズル剥けのおっさんのちんこはデカく見えるな。
仮性包茎でも放置は危険!?医者による包茎放置の注意喚起【まとめ】
- 恥垢(あか)が溜まり臭いの原因に。
- 雑菌が繁殖しやすい。包皮炎、亀頭炎、尿道炎、膀胱炎、腎盂腎炎などの炎症の原因に。
- 長期の炎症は亀頭癌の原因に。
- 亀頭粘膜が弱く、粘膜感染しやすい。性病(性感染症)の原因に。
- 性行為で女性の膣炎を誘発したり、性病をうつす可能性がある。
- 尿が飛び散る原因に。
- 統計上、陰茎癌にかかる確率が高くなる。
- 真性包茎では、陰茎癌のリスクが上昇。
- 仮性包茎でも重度の場合は、カントン包茎になりやすくなる。
- 正常ではない包皮、亀頭の状態によって、女性器へ与える摩擦や刺激が低下。
- 正常ではない摩擦によって女性器を傷つけたり、コンドームが外れやすくなったり、破れる可能性もあります。
- 亀頭の成長期に包皮で覆われていると、成長が阻害され、先細りになる可能性。
- 亀頭が包皮に保護されているので、刺激に敏感になりやすく、早漏の原因に。
- 肥満が原因となり、包茎腹部に過剰の脂肪がついた場合、その脂肪の厚みの分だけ、ペニスが埋まってしまう。(肥満型包茎)
- 勃起時と普段のペニスの長さの差が倍以上など大きくなることが特徴で、陰茎部が体内に必要以上に埋まっている場合や引き込まれやすい場合は、例え余剰包皮がなくても、必然的に包皮が亀頭に被さる。(埋没陰茎型包茎)
まとめ
包茎手術を数万円で行うような広告が増えたことで、相応の術式によって包皮を切りすぎるなどトラブルも少なくありません。件数を多くこなすため、アルバイト医師など経験が少ない医師が執刀していることも原因の1つです。
環状切開法は費用が安く済む一般的な術式ではありますが、切りすぎのリスクがあることは覚えておかなければなりません。また、切らない術式もありますが、元に戻るリスクがあります。
後悔なく包茎を改善するなら費用はかかってしまいますが、経験、実績のある熟練した医師が執刀してくれる、綿密な計測や作図を元に行う亀頭直下法を用いている病院・クリニックで治療するのが1番でしょう。
それから、包茎を放置することは性病や炎症、それを大切な人に移すなど様々なトラブルを招く可能性があります。仮性包茎も例外ではありません。包茎は早く治療するのが一番です。
治療を受ける病院・クリニックを安さや立地で安易に選んでしまうと、自分の意図しない仕上がりになったり、取返しのつかない状態になるなど失敗する可能性が高いです。HPやカウンセリング時に
- 包茎専門のクリニックか
- 経験・実績ある医師が執刀してくれるか
- 手術方法や仕上りについての説明があるか
は絶対に確認しておきましょう。
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