日本人に包茎が多い理由や、何歳まで包茎なのか、その割合のデータと、子どもの包茎を自力で改善する医師推奨の包皮翻転指導、むきむき体操についてまとめます。真性包茎であれば、大人にも応用できるとのことなので、やってみてもいいかもしれません。参考にして下さい。
日本人に包茎は多く、欧米人に少ない理由
日本人の包茎の割合は7-8割
と言われており、多い理由は海外と違って、
親が剥いてあげる習慣がない
ことがあげられます。海外では宗教上の理由などで「割礼」というペニスの皮を切って、亀頭をむき出しにする儀式があります。また、人種的体格の違いから、
欧米人は日本人と違ってペニスが長く亀頭が大きいため、成人までに完全にむけやすい
とも言われています。日本では自然に剥けるのを待つか、自力で剥くのが一般的です。
知識なく親が剥くのは危険!?
日本でも幼少期に親が剥いてあげるケースもありますが、
無理に剥こうとすると、包皮が元に戻らずにカントン包茎になる
可能性があり、締め付けによってうっ血や激しい痛みを伴い危険です。やはり、子供の包茎改善を幼少期に考えているなら病院・クリニックで医者に任せるのが1番です。
何歳まで包茎?状態は年齢につれどうなっていく?
赤ちゃんは当然真性包茎です。その後、
4-5歳までに自然に亀頭露出が可能
と言われています。それでもほぼ真性包茎の状態です。そしてその後は、成人(20歳)に成長するにつれて徐々に剝けていき、殆どが仮性包茎の状態になっていきます。ただ、全く剥けていかず大人になっても真性包茎の状態が続くこともあります。
中には自然に剥けていき、成人になった段階で全剥けの状態になる人もいますが、ごくわずかでしょう。多くの病院や医師関連のサイトで調べたところ、
成長期が終わった段階以降では包茎が自然に解消されることはほぼない
成人になった後はペニスの成長も止まり、包茎の状態が自然に改善される見込みが薄くなります。
とされています。なので、高齢になっても変わらないということです。
成長段階であれば包茎は自然に治る(完全にか仮性か)と言われいるので16歳-18歳まで可能性はあるでしょう。
包茎に関する様々な割合・データ
はじめに日本人の包茎の割合は7-8割と言いましたが、それ以外に割合・データとして
子どもの真性包茎の割合は
- 新生児でほぼ100%
- 乳児で80%
- 幼児で60%
- 小学校低学年で40%
- 高学年で20%
- 中学生で10%
というデータがあります。また包茎の種類に関し、ある調査では
- 仮性包茎 90.9%
- 真性包茎 5.9%
- カントン包茎 3.1%
他の調査では
- 亀頭がすべて包皮で覆われている 約43%
- 亀頭の一部が包皮で覆われている 約30%
- 亀頭がすべて露出していて包皮で覆われていない 約22%
- 手術によって包皮が切除されている 約4%
というデータがあります。また、ウィキぺディアでは
世界の男性の8割は仮性包茎であり、日本での仮性包茎は7〜8割である。
と記されています。また、Schoberlein (1966) の調査では
- 通常時には割礼されていない成人の50%において包皮が亀頭を完全に覆っており
- 42%は包皮が部分的に覆っており
- 残りの8%において亀頭が完全に露出している。
と記されています。世界的に、勃起時ではなく通常時、赤ちゃんの時に剥いていない成人のうち92%が包茎ということです。
子どもは自力で治す包皮翻転指導を推奨
子どもの包茎についての相談や治療で病院を訪れると、多くの医師は包茎手術を強く希望している親以外には包皮翻転(ほんてん)指導というのを推奨しています。これは
ステロイド軟膏を包皮をずり下げてむけなくなる狭い部分に塗布
するもので、
- 表皮を薄くして皮膚の伸展をよくする
- 抗炎症作用により癒着の剥離を促進する
などの効果があり、包皮口が広がっていき剥けやすくなり真性包茎を解消するというものです。個人差はあるようですが、
ステロイド軟膏による包茎治療の有効率は80%程度
あるようです。排尿時やお風呂の後など
1日1-2回薄く塗り、少なくても2週間以上継続する必要がある
とのことです。スムーズに剥けるようになってきたら、軟膏を塗る必要はなくなります。元に戻りそうなら軟膏なしで再び継続していく必要があります。また重大な注意点として
剥いた包皮を戻さないと、亀頭が手前でしめられ皮膚がむくみ腫れ上り戻らなくなる
というカントン包茎の状態になる可能性があるので注意です。ステロイドによる副作用が親にとっては気になるところですが、
血中のステロイド濃度に大きな変化はなかったとの報告があり、安全に使用できる
という医師の意見もありますが、一方で
使いすぎで皮膚が萎縮する副作用も報告されている
との意見もあります。なので医師監督下の元で使用していくことが重要です。
自力で包茎を治すむきむき体操も推奨
医師が推奨する子どもの包茎予防には包茎包皮翻転指導の他にむきむき体操なるものがありました。推奨する医師によってやり方が多少異なりますが、
- おちんちんの根元を持ち、指を少しずつ下におろします。
- おちんちんの先が見えてきたら指を離して、元に戻します。
- この繰り返しを10-20回ほど行います。
- これを朝昼夕に行う
むきむき体操に関する図付きの参考
https://www.ishamachi.com
- 1歳になるまでに始めると嫌がりにくいのでよい
- 4歳以上のお子さんなら自分でやらせる
- 3歳前後で発症する可能性がある亀頭包皮炎のリスクを減らせる
- 軟膏を塗ると剥けやすくなりやりやすい
注意点ですが、やはり包皮翻転指導と同じくカントン包茎にならないよう、剥いたらしっかりと戻す細心の注意が必要です。
子どもへの包茎対策は絶対にすべきものではない
調べてみてわかったのですが、赤ちゃん・子どもに対しての包皮翻転指導やむきむき体操は、医師によって賛否両論があります。
- こどもの包茎の診断自体の必要性については必要63%、不必要37%
- 健常な小児に対する包皮翻転指導の必要性に関する意見としては、必要48%、不必要48%で同数
- 包茎を実際に治療する場合、現在最もよく行われている方法は包皮翻転指導で59%
- 52%は手術不要
という医師へのアンケート結果がありました。
基本のスタンスは自然に剥けるのを待ちましょう、絶対的な強い意思があるなら手術、なさそうなら包皮翻転指導やむきむき体操のような剝けやすくなる方法を教えるといった感じでしょう。
真性包茎なら大人も効果あり!?
大人の場合は真性包茎であれば、保険も適用されるので手術するのが一番ですが、どうしても抵抗があるなら、包皮翻転指導やむきむき体操を実践してみるのもいいかもしれません。調べたところ、
子どもより効果的ではないが、実践してみるのもよい
という意見もありました。逆に言うと、成長段階にある中高生は包皮翻転指導やむきむき体操も効果的と言えますので、この記事を見ている中高生がいたらやってみるべきです。
包皮翻転指導やむきむき体操はあくまで真性包茎を緩和するのに効果的であって、仮性包茎の人には効果的ではないようです。確かに剥けてはいるのだから、剥け癖をつけるようなトレーニングや矯正器具が面倒な人、手術・メスを入れるのが嫌な人は切らない包茎術の方がいいでしょう。ただし
一度伸びてしまった皮膚がそのような方法で戻ることはありません
と医師達が言っているように一時的な効果、根本的な解決にはならないことを忘れずに。
成人男性が包茎を自力で治す方法
日本人成人男性の7-8割が包茎だと言われていますが、包茎だったが手術で治した人が数割いるとすると9割近くが包茎であり、自然に解消さないことがわかります。
また、剥ぐことができる仮性包茎の人は、矯正器具や自力ではないですがクリニックで行われてるメスを使わない糸や薬剤で固定する根元部固定法やナチュラルピーリング法などの「切らない包茎術」があります。ただ一時的な効果はあるものの、元に戻るリスクが高く根本的な解決にはならないとされています。自力で完全には治す方法はなく、やはり包茎手術するしかないのでしょう。
参考
まとめ
包茎は海外では剥く習慣があり、それがない日本人は多いということ。また、体格による大きさも影響しているようです。成長につれ徐々に自然に剥けていくものの、成人以降は自然に剥けることは殆どありません。
自力で包茎を治す包皮翻転(ほんてん)指導やむきむき体操はあくまで子どもに推奨のもので、大人には効果的ではないものの、真性包茎であればやってみるのもアリです。仮性包茎の方は、手術ではない方法として、切らない包茎術がありますが元に戻るリスクが高く根本的な解決にはなりません。
包茎状態の9割は仮性包茎です。特に害はないのでそのままの人が多いというわけです。しかし、包茎のデメリットは多く、仮性包茎であっても深刻な事態に陥るケースもあるので注意です。包茎は病院、クリニックで治療することをおすすめします。
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